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学校のトイレには合理性も重要だが、
それだけでいいのだろうか。
トイレには子どもたちの心を落ち着かせ、
学校生活を豊かにする役割もある。
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学校トイレは、クラスや学年を越えて集まる場所であり、様々なコミュニケーションの場所として活用する学校が増えています。
そのために、児童・生徒が快適に気持ち良く使える空間づくりが求められています。
1つの方法として、空間にリズムを生み出す動きのある配置に関心が高まっています。
洗面器を丸くして、子ども達の心に届く空間をご提案します。この丸型洗面カウンターは、子ども同士が向き合って使う事で自然とコミュニケーションが生まれる場所となります。
また、円形の壁に小便器を配置する方法は、隣の視線に配慮し安心して用を足せる心理面の効果が生まれます。
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学校のトイレ研究会では、
トイレ設計の参考にして
いただけるよう、お問い合わせ
の多かった丸いカウンターや男
子小便器まわりの参考図面を作
成してみた。
まず、洗面カウンター。どん
な素材でつくるのか、いろいろ
な可能性が考えられるが、学校という特性を考慮し、耐衝撃性
や耐水性の高い人工大理石を採
用した。
また洗面台の前面板は汚れに
強く、メンテナンスが容易な化
粧フィルムで仕上げる。どちら
の素材も色柄が豊富でデザイン
性も高く、カラーコーディネイ
トの幅も広がるはずだ汚れがちな小便器前には「抗
ウイルス・抗菌性」のあるセラ
ミックタイルのおだれ石を設置
したい。子どもたちは意識的に
タイルの上に乗るようになるの
で、小便器下が汚れにくくなり、
かつ、尿が飛散しても汚れや臭
いの発生を抑える効果も期待できる。 |
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