保有面積公共施設の約4割を占める学校施設について、国では、児童生徒だけでなく地域にとっての環境・エネルギー教育の発信拠点になるとともに、啓発の先導的な役割を果たすため、地球温暖化対策、エコスクールの整備、カーボンニュートラル達成にむけた脱炭素化やZEB化が推進されています。トイレにおいては、節水機器の導入により、環境貢献はもちろんランニングコスト削減にも繋がります。中学校を想定し、学校トイレを節水化した場合の節水量と水道料金をシミュレーションしました。トイレ改修にあたっては、このようにランニングコストも試算し、さらには長期的にメンテナンスしやすい器具の採用が有効です。2010年代以降〜器具数男子トイレ女子トイレ洗面器:8洗面器:11大便器:15小便器:11大便器:8193万円-52万円=1970年代のタイプに比べて一回の洗浄水量が半分以下約740KL10L8L6L4.8L67215L13L1970年代※文部科学省「公立学校施設実態調査(2017年度)」を基に加工して作成水道料金700円(税込)/m3((一社)日本バルブ工業会より)4L/回1980年代※算定根拠の詳細はTOTO学校・幼児施設トイレブック参照1990年代2000年代水道料金700円(税込)/m3((一社)日本バルブ工業会より)2010年代※水道料金 700円(税込)/m3 ((一社)日本バルブ工業会より)※25m×12m×水深1mのプール※杉1本あたり年間約8.8kgのCO2を吸収 「農林水産省林野庁(公式WEBサイト)より」※小便器の排水管洗浄分を含みます。※試算に温水洗浄便座の洗浄水量は含まれておりません。※消費税率10%で試算しています。1970年代〜生徒数登校 198日/年在校 6時間/日男子女子職員数通勤 245日/年在校 8時間/日女性男性10人10人パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式音姫(トイレ用擬音装置)公立小中学校経年別保有面積と大便器洗浄水量の関係1,333823198341現在設置の器具年間使用水道料金 約193万円年間使用水量 11L/回1.9L/回年間節水金額プール約7杯分の節水2,757KL-740KL=約2,017KL/年杉の木約114本が1年で削減するCO2に相当[約1t/年]約141万円節 約節 水73%削減CO2削減(万m2)4,000■ 大便器洗浄水量 ■ 経年25年以上 ■ 経年25年未満 ■ 改修済3,5003,0002,5002,0001,5001,000500013L/回4L/回11L/回低水圧フロア高架水槽3F2F1F生徒用トイレ職員トイレ洋式便器91263466844おすすめ最新節水器具大4.8L、小3.6L/回女子1回使用当たりの洗浄回数2.3回→1.5回小便器和式便器742エコ化による3つの効果洋式便器小便器2,8692,1731,9761,244518500104■シミュレーション条件年間使用水道料金 約52万円年間使用水量 2.0L/回※0.4L/回150人150人自動洗浄小便器(超節水タイプ)自動水栓学校トイレに求められること節水量とその進化 1970年代に比べ6割以上の節水を実現学校施設が多く建設された1970年代に比べ、トイレ設備の節水技術は格段に進化しています。メンテナンスコストや長寿命化も見据えたトイレのエコ化をおすすめしますおすすめ器具で節水効果をシミュレーション約2,757KL124.8L/回0.8L/回環境配慮
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