学校トイレノウハウブック
31/32

3「もし、足にケガをしたお友達が学校に来て、職員室とトイレに行くとしたら何がしてあげられる?」の課題に、低学年の児童は「手をつないで歩いてあげる。」と答えました。高学年の児童はトイレのユニバーサルデザインについて学習し、手すりの設置やオストメイトへの配慮をレポートにまとめました。神戸市立池田小学校のこの冊子は、その後も後輩たちに読み継がれています。12口食道胃十二指腸小腸大腸肛門消化吸収排せつ香芝市立香芝東中学校では、SDGs学習の一環で、トイレを題材に調査レポートを作成2022年研究誌より土橋小学校の改修後トイレ2013年研究誌より2006年研究誌より用を足すことは恥ずかしいこと、汚いことという誤解を真っ向から解いていくこと、私たちの体の仕組みや排せつの大切さを伝えていくことは、食育と同様に不可欠です。そして、衛生性を科学的に理解して、洗浄ボタンや便座などに触れることについては必要以上に神経質にならず、うがいや手洗いの重要性をしっかり認識していくことは、極めて実践的な保健の学習です。レの改修を環境教育に連動させました。大学および設計事務所と協力してカードゲームを作成し、地球環境の大切さを学びました。カードゲームエコ教育風景31トイレを核とした教育身近なトイレから学びを毎日使うトイレには、子どもたちにとってさまざまな学びの素材があります。トイレを学びにつなげることで、子どもたちに新たな気づきを与え、学校生活が豊かになるとともに、ESD(持続可能な開発のための教育)の推進やSDGs(持続可能な開発目標)の達成に不可欠な質の高い教育の実現に繋がります。心と健康トイレを起点とした地球環境もしトイレがなかったら予想される水環境の汚染や伝染病の発生、下水処理場の仕組みから、土や川の浄化作用、地球環境の循環にまで広げられる理科の学習でもトイレが教材となります。豊田市立土橋小学校では、水や電気を使い、生活に密着したトイユニバーサルデザインと社会

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る