学校トイレノウハウブック2025
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出典:McBride Mollie E. (1984). Microbial Flora of In-Use Soap Products. Applied and Environmental Microbiology, 48(2), 338-341 https://doi.org/10.1128/aem.48.2.338-341.1984「TOTO総合研究所 某公立小学校にて調査」(2012年7月)測定条件:測定箇所4cm2を滅菌綿棒で拭き取り、菌を回収した。回収した菌は標準寒天培地にて36℃で48時間培養後に計測した。児童生徒用手洗い設備および石鹸等の微生物汚染状況調査「平成21年度 学校における食の安全に関する実態調査報告書」学校のトイレ研究会「全国自治体アンケート調査」(複数回答・上位7項目)「TOTO総合研究所での実験」[モニター20名](2012年)試験方法:単水栓ハンドル上部に細菌(手から回収)を500cfu程度付着させた。滅菌手袋を着けた手で単水栓ハンドルをさわった直後に手袋から細菌を滅菌綿棒で拭き取り回収した。回収した細菌は標準寒天培地にて36℃で24時間培養後に計測した。学校のトイレ研究会「2021年度全国自治体アンケート調査」(複数回答・上位10項目)2020年研究誌より集団生活の場は、常に菌・ウイルスによる集団感染リスクがあります。新型コロナウイルスの感染拡大で、改めて衛生管理の重要性が浮き彫りとなり、トイレにおいても洋式化や乾式清掃化、非接触化、手指衛生の徹底など、新たな生活様式のスタンダード化が強く求められています。水栓に触れることで細菌の再付着がどれ位発生するかを実験したところ、20人中20人とも手に再付着することが判明しました。どんなに手をきれいに洗っても、手動式水栓では避けられないことであり、学校では子どもたちが連続使用するので、接触感染の可能性はより高まります。付着あり20人(100%)【細菌検出結果】固形: 92〜96%液体: 8%濡れた水栓ハンドルに触れるとどうなる?Q.学校トイレにおける感染症対策で今後有効だと思うこと720水栓ハンドル和便まわり床(乾式)屋内トイレ床の乾式化トイレの乾式清掃(床に水をまかない)小便器の自動洗浄化2710小便器まわり床(乾式)洋便器まわり床(乾式)■2019年度調査 n=199■2021年度調査 n=111n=112(CFU)08●固形石けんには多くの細菌が付着Q.学校トイレにおける感染症対策として実施していること●固形石けんと液体石けんの細菌汚染の 調査結果88% 90% 非接触化や手指衛生が急増学校トイレの各場所の細菌数25,000123456便器の洋式化用足し後の手洗いの励行手洗いの自動水栓化手洗い用石けん等の設置水栓の蛇口から細菌が手に付着した件数付着なし0人手洗いの自動水栓化小便器の自動洗浄化便器の洋式化用足し後の手洗いの励行手指用アルコール消毒の設置・励行水栓をさわることで20人中20人の手に菌が再付着87% 69% 68% 68% 65% 62% 60% 58% 54% 52% 107個以上の一般生菌数が確認された網の状態手洗い用石けん等の設置トイレ照明の自動化トイレの乾式清掃(床に水をまかない)屋内トイレ床の乾式化感染症を意識した清掃1 中学校/生徒数280名 殺菌剤入り固形石けん2 小学校/児童数1,138名 固形石けん3 小学校/児童数1,138名 固形石けん4 小学校/児童数114名 固形石けん5 小学校/児童数127名 固形石けん6 中学校/生徒数980名 固形石けん60% 76% 35% 67% 57% 66% 59% 65% 41% 50% 42% 50% 学校トイレに求められること濡れた場所には大量の菌!濡れている水栓ハンドルから細菌が多く検出!みかんネットと固形石けんの落とし穴学校トイレの感染症対策は急速に拡大感染症対策

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