学校のトイレ研究会研究誌26号
17/32

8000mmが入りにくい子どものためにも、自動で水が出るのはいいですね」 改修前のトイレの手洗いは、経年劣化により、きちんと栓が閉まらないなどのトラブルもありました。自動水栓は、感染症対策の面でも、節水の観点からも好評です。 さらに、田上小学校のトイレには、車いす使用者など、幅広い利用を想定した広めの大便器ブースも設置しました。すべての個室に、手すりも備えられています。 新しくなったトイレについて、学校が児童にアンケートを取りました。そこには「きれい」「明るい」「トイレで友達とお話しするのが楽しい」など、喜びの声があふれていました。女子トイレ男子トイレ,南棟2階東男女別トイレ入り口。感染症対策の観点から、ドアレス仕様に。南棟3階東女子トイレ内、広めの個室のドア。トイレの内装は木目調に統一。児童からも「落ち着く」と評判がいい。学校内の掲示板。取材時の月の目標は「さ・し・す・せ・そうじで学校をきれいにしよう」。名   称 : 大津市立田上小学校所 在 地 : 滋賀県大津市里5-8-1児 童 数 : 337名(2023年4月)施  主 : 大津市設計・監理: 三和総合設計施   工 : 関西設備工業 竣工年月: 2023年1月 ●南棟2F東トイレ5,000mm雑巾かけ。掃除用具は使用後よく洗ってしっかり乾かすのが、きれいに保つ秘訣。コンパクトなフラッシュタンク式の大便器を配置することで、個室数を確保した。南棟3階東女子トイレ。さまざまな利用者を想定し、広めの個室も用意。大便器はすべて温水洗浄便座つき。南棟2階東男子トイレ。明るい光が差し込む。小便器は床の清掃性に優れた壁掛け式。1カ所には手すりも設けた。体育館男女別トイレとバリアフリートイレ入り口。それぞれのサインは、シンプルでわかりやすいものを採用。(左)清水貴光さん(大津市教育委員会教育総務課)。(中央)西村喜雄校長先生。(右)職員用女子トイレ。職員用のトイレはダークブラウンの木目調に仕上げた。南棟3階東女子トイレ。フラッシュタンク式便器を採用し、ゆとりのあるスペースを実現。体育館バリアフリートイレ。ゆったりとしたスペースを確保。バリアフリートイレだけでなく、すべての個室に手すりが備えられている。大津市立田上小学校 DATA

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る