学校のトイレ研究会研究誌26号
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「床の黒ずみは、湿った床にホコリや尿がこびりつき、それが固まることで発生します。その上にワックスをかけてしまうと、一層落としにくくなります」(木村徳太郎商店、以下「」内) 「便座の裏側は、気がつかないうちに汚れていることがあります。男子トイレの場合、大便器の周りの壁や床にも、尿が飛び散っている可能性があるので、注意します」乾式トイレにおける清掃の考え方押さえておきたい日常清掃のコツそもそも乾式トイレの清掃方法がわからない! て、掃除の仕上がりにも差が出てしま湿式から乾式トイレへの改修が進む中、学校のトイレ研究会に多く寄せられるお悩みの一つが、乾式トイレの清掃方法についてです。そこで、今回は、トイレ清掃のエキスパートかつ、当研究会のメンバーである木村徳太郎商店に「正しい日常清掃・定期清掃」について聞きました。トイレ清掃には、児童・生徒が中心となって行う日常清掃と、月に1回、もしくは、学期末などのタイミングで実施する定期清掃があります。日常清掃では、子どもたちの手が届く範囲で掃除をし、定期清掃では、教職員や用務主事など大人が入って、蓄積した汚れや、臭いの原因となっている場所を清掃します。それでは早速、それぞれの清掃方法を見ていきましょう。日常清掃は、10〜15分ほどの、限られた時間の中で行われることがほとんどです。児童・生徒の年齢などによっうので、1回で清掃する場所を広げすぎず、ある程度限定することがポイントです。てほしいのが、床の掃除です。ほうきとちりとりを使って、床のゴミを取り除きましょう。パーを用いて、床を拭き上げます。洗剤を使用する場合は、5リットルの水に対し、キャップ半分程度の中性洗剤を入れ、薄い洗剤液をつくります。いう順に行っていくことが基本です。大便器の場合、便座のふた、便座、便器の縁、便器の外側という順に拭いていきます。乾式トイレを清掃する際、まず行っその後は、モップやフローリングワイ便器の清掃は「上部から下部」と        乾式トイレの清掃方法、誰か掃除のやる気が出るのかな?どうしたら教えて!いくら清掃しても、黒ずみがとれないのはなぜ?尿の飛び散りが取れず、とても困っていますどれくらいのペースで清掃したらいいの?きれいなはずなのに、いつまでも臭う気がする…正しい日常清掃・定期清掃をプロに学ぶ乾式トイレの清掃方法を見直そう!

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