学校のトイレ研究会研究誌26号
29/32

学校トイレアイデアプランダイバーシティの観点から、児童・生徒エリアには以上の他に「男女共用トイレ」があるとより安心です。保健室の近くや特別教室の近くなど、友達の目を気にせず誰もが行きやすい場所に1カ所ではなく、できれば2カ所ほど設置できるとよいでしょう。*男女共用トイレについてベンチ・清掃用具スペーストイレは子どもたちのコミュニケーションの場です。友達とおしゃべりを楽しんだり、荷物を置いたりできるベンチを設置しましょう。トイレの快適な環境を維持し、長く使い続けるためには、大切に使い、清掃・管理することが重要です。清掃用具入れは通風と明るさを確保し、フックや棚にラベルを貼るなど、整理整頓しやすい工夫をしましょう。バリアフリートイレさまざまな児童・生徒の受け入れに備え、各階にバリアフリートイレがあれば安心です。車いすでもアプローチしやすく、オストメイトに配慮した汚物流しを設置します。エントランス明るく開放的な入り口の演出。人感センサー式照明で、子どもの在・不在が外からわかって安心です。入り口のスペースに手洗いコーナーを設置することで、トイレに入らなくてもしっかり清潔に手洗いができます。小便器コーナー小便器は角度をつけた壁に設置し、隣の視線が気になりにくい配置とします。足元には、光触媒抗菌・防汚・防臭効果のある汚垂れ石を設置。人の行き来が多い床材には、耐久性に優れた超防汚性ビニル床シートがおすすめです。洗面コーナー児童・生徒の体格に合った高さの洗面をはじめ、姿見を設置し、照明で明るさを確保します。水はねが多く、人の手がよく触れる壁面は、清潔性に優れた大判のメラミン化粧板がおすすめです。広めトイレ(大便器ブース)ドアは出入りがスムーズな回転式タイプがおすすめです。広めのトイレスペースは、支援や見守りが必要な児童・生徒はもちろん、けがをしている場合にも使いやすく安心です。教室や更衣室での着替えに抵抗があるときにも使用できます。

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る