学校のトイレ研究会研究誌26号
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嘉麻市に義務教育学校が誕生多様な人材を育てるこれからのトイレのあり方未来を見据えたトイレ設計かつて、福岡県嘉麻市は石炭の産地として栄えていました。しかし、時代とともに石炭が使われなくなっていき、それと比例するように、嘉麻市の人口もどんどん減ってしまったといいます。児童・生徒数が減少する中、学校教育の現場では、学校規模の適正化や、日々進化していく教育活動に対応可能な学校施設の整備という課題が生じていました。また、嘉麻市では、小・中学校の半数以上が築40年以上経過していました。、施設の老朽化対策も喫緊の課題となる中、これからの学校施設のあり方についてさまざまな可能性を検討した結果、小学校と中学校の校舎を一つにした、施設一体型義務教育学校をつくることを決めたのです。一人の校長のもと、一つの教職員組織で、9年間の教育を実施する稲築東義務教育学校では、学年間の交流が促進されるよう、さまざまな仕掛けが施されています。校舎全体の設計としては、1階には低学年(1~4年生)、3階には中学年(5~7年生)と高学年(8~9年生)のクラスルームを配置。そして、校舎の中央階に当たる2階には、全学年が利用する図書室と特別教室を配置した「メディアコモンズ」を計画しました。2階に配置することで、日常的に、他学年と顔を合わせられるようにしています。1階から3階をつなぐ吹き抜けは、校舎の特徴的なデザインです。1階の中心部には発表ステージを設け、上階からも何が開催されているのかを確認することができます。また、発表ステージ付近の壁は一面ホワイトボードになっており、板書や掲示、プロジェクターによる映写などに対応しています。トイレにも、たくさんの工夫を凝らしました。まず、2階には、天井まで仕切        られた個室仕様のトイレ。さらに、か     まいな    つき   ひがし年が利用する2階には、個様のトイレを配置。当面は別のトイレとして運用予定、センターのスライド式の壁放すれば、性別に関係なくできるトイレにもなる。学校トイレ事例02新築福岡県嘉か麻ま市嘉麻市立稲築東義務教育学校

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