131階低学年用トイレ円形のスペースに壁掛自動小便器を配置。隣の視線が気になりにくいメリットとトイレにワクワク感を取り入れたデザイン。1階男女共用トイレの入り口発達に課題がある子どもたちが使用する教室の近くには、男女問わず利用できる個室タイプのトイレを設置。1階バリアフリートイレ北校舎1階と3階のバリアフリートイレには、オストメイト対応設備の他、大型ベッドも備えられている。コラボセンター3階トイレ庄内コラボセンター3階のバリアフリートイレ。このフロアには、主に高齢者の方が利用する施設が入っているため、扉は自動ドアを設置している。マンホールトイレ庄内コラボセンターと庄内さくら学園(大アリーナ)の間に、マンホールトイレを設置できるエリアを確保。施設が避難所として運用されることを想定している。2階3・4年生用トイレ/手洗い手洗いカウンターは低学年用よりも高めに設定。学校のトイレ 事例詳細情報はこちら学校のトイレ 事例検索子どもたちの成長と多様性に配慮した設計子どもたちは、新しい校舎に通うことを楽しみにしていました。トイレは湿式床から乾式床に変更され、衛生性と清掃性が向上しました。また、1年生から9年生までの、各年次の成長段階に応じて設計内容を工夫しています。1~4年生が利用する南校舎1階のトイレは、楽しく、行きたくなるように、曲線形状を用いて柔らかな空間を演出しました。手洗いコーナーはみんなで集まれる場所をイメージして、友だちと一緒に手洗いができる安心感を生み出すアイランド形状です。便器や手洗いカウンターの高さは、高学年に比べて低く設定しています。5年生頃からは、より自主性が高まり個性を意識し始める学年になるため、トイレの手洗いは個別に分け、大きな鏡を設置するなど、身だしなみを整えられるよう配慮しました。通級指導教室や適応指導教室などが並ぶエリアには、性の多様性に配慮した男女関係なく使用できる個室タイプのトイレを設けています。また、各階にはバリアフリートイレを整備し、そちらも利用できるように配慮しています。街づくりの新たなスタンダード学校と行政施設が併設された南部地域の拠点としての運用は、まだ始まったばかりです。本田光直副校長は言います。「地域との接点が敷地内にあることは、とても恵まれた環境だと思います。授業においても庄内コラボセンター[ショコラ]を使わせてもらう場合もありますし、子どもたちが下校後にショコラに立ち寄るなど、地域の人たちとの交流が生まれており、とても素晴らしいことです」。豊中市市民協働部・地域連携課の久野真優子さんは、「ショコラは、庄内さくら学園の子どもたちはもちろん、高齢者からお子さま連れの方まで、幅広い世代の方々に利用されています。この施設を使って、地域の方々が楽しめる場をもっと作りたいと考えています」と語ってくれました。豊中市南部地域の活気ある街づくりが、新たなスタンダードとして展開していくことが期待されています。
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