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より良い学校トイレ環境づくりを目指し、1996年トイレ関連企業が企業活動の枠を超えて結束し、学校のトイレ研究会を開設しました。開設当初5K(くらい、臭い、汚い、怖い、壊れている)と呼ばれた学校トイレも、近年急速に改善が進み、明るく快適な空間へと生まれ変わっています。2008年6月に実施した全国自治体を対象にしたアンケート調査では、大便器の洋式化や清掃の乾式化が顕著となってます。

学校施設は地域開放や生涯学習の場として役割が拡大し、トイレ使用者も子どもたちや教職員だけでなく、高齢者を含む地域住民へと拡大しています。また、学校が災害時の避難拠点となることからも、耐震補強にあわせてトイレのバリアフリー改修が急速に進んでいます。車いす使用者から親子連れまで幅広く対応できる多目的トイレの設置はもとより、バリアフリー新法で努力義務となったオストメイト(人工肛門・人口膀胱造設者)の方への設備対応も進んでいます。また、CO削減を目標としたエコ改修においては、トイレの節水も重要な要素となってきています。環境省の「学校エコ改修と環境教育事業」におきましては、従来13L/回で洗浄していた大便器を5~6L/回洗浄のタイプに切り替えるなどのガイドが示されています。一方新築においては、オープンスクール化や教科センター方式が進む中、休憩時間のコミュニケーションの場として、そして唯一 一人になれる空間として、学校トイレにはさらに新たな役割が生まれてきています。これらの課題に対して、多くの自治体や学校、児童生徒、PTA、地域住民、建築設計が一丸となって取り組んでおられます。

より良い学校トイレ環境づくりにおいては、ハードとソフトの両面が重要な要素といえます。学校の新築やトイレ改修の計画段階から、児童・生徒の意見を取り入れていく参加型トイレづくりも多く見られるようになってきました。ワークショップ形式で、トイレ改修を実施する学校もあります。子どもたちはトイレを通して、排泄と健康について学び、バリアフリーを通して社会を知り、節水を通じて環境問題を身近に感じます。トイレについては、元気な子やおとなしい子、勉強が得意な子や体育が得意な子、全ての子どもたちが同じ目線で話し合うことができます。 苦労の多かった先生方からも、「自分の意見を主張することや他人の意見を尊重することが身についた。」「改修後トイレを大切に使うようになった。」などの教育的効果が報告されています。確かにこの子たちも数年のうちに卒業していきます。きれいなトイレを維持するためには、経緯の継承と、計画的清掃・メンテナンスの体制づくりが必要です。しかし、貴重な体験をした子どもたちが、やがて将来、環境や社会、学校、そしてトイレについても考えてくれることが、かけがえのない財産といえるのではないでしょうか。

これまで、学校のトイレ研究会の取材やアンケート調査にご協力いただきました方々に、心より深くお礼申し上げます。今後とも調査・研究に努め、皆さまとご一緒に、より良い学校トイレの環境づくりを目指してまいります。

                  

事務局長 河村 浩


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