清掃・メンテナンス

緊急時対応

(おう吐物などの処理)

日頃から持ち運びしやすいパニックセットを用意し、すぐに対応できるようにしておきましょう

学校では、吐き気や嘔吐を症状とするノロウィルスやロタウィルスなどの感染症胃腸炎が流行することがしばしばあります。児童・生徒が吐いてしまった場合、それがウィルスによるものかどうかは判断しにくいため、嘔吐物の処理は、ウィルス対策を講じることが基本です。

緊急時対応

おう吐などがあった場合の処理方法についてご紹介。

ご紹介時間 1分42秒

処理方法厚生労働省「ノロウイルスの感染を広げないために」をもとに作成

日頃から持ち運びしやすいパニックセットを用意し、すぐに対応できるようにしておきましょう。ウイルスは感染力が強いので、手袋やマスク、ぞうきんなどは使い捨てにし、処理をする人は薬用液体石けんと消毒アルコールを使って十分に手を洗うなど、自身が感染しないような対策が必要です。

パニックセット(イメージ)

パニックセット(イメージ)

ニイタカ「汚物処理セット」

ニイタカ「汚物処理セット」
使い捨て手袋・マスク・ぞうきん・ペーパータオル・ビニール袋・次亜塩素酸ナトリウム希釈液

消毒液のつくり方

嘔吐物が付着した床を消毒する場合は、濃度0.1%の次亜塩素酸ナトリウム溶液を使用します。次亜塩素酸ナトリウムは薬局で手に入りますが、塩素系漂白剤を代用してつくることもできます。その場合は、水3Lに対して濃度6%の塩素系漂白剤50mlが目安です。
希釈液は保存せずに、その都度つくりましょう。
(参考)500mlペットボトルのキャップ1杯=5ml

<手順>

  • 手順1

    窓を開けて、換気する。

  • 手順2

    使い捨てマスク、手袋、エプロンを着用する。

  • 手順3

    布やペーパータオルなどで外側から内側へ嘔吐物を寄せ、ビニール袋に入れる。同一面でこすると汚染を拡げるので注意する。

  • 手順4

    ❸をビニール袋に入れ、消毒液を染み込むように加え、口をぎゅっと結んで処分する。

  • 手順5

    嘔吐物が付着した床とその周辺を布やペーパータオルで覆い、消毒液を染み込ませてふき取る。

  • 手順6

    ふき取って10分たったら水拭きする。

  • 手順7

    手袋は付着した嘔吐物が飛び散らないように、表面を包み込むように裏返してはずし、使った布やペーバータオルとともにビニール袋に入れ、❹と同様に処分する。

    処理後は薬用液体石けんで十分に手を洗う。

学校のトイレ研究会制作
緊急時対応マニュアル

嘔吐物の処理や、災害時のトイレ使用方法についてまとめました。パニックセットと合わせて備えてください。

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