学校トイレのポイント

清掃性

トイレは汚れやすい場所だけに、いざという時の対処や、日常の清掃やメンテナンスがしやすい衛生器具を選んでおくことで、維持・管理が容易になります。

児童・生徒が清掃しやすい衛生器具（大便器・小便器）の選定が大事です。

1度の清掃における各作業に要する時間の割合

2002年TOTO調べ（条件：清掃時間約20分）

大便器内側

従来タイプの大便器内側のフチ裏は黒ずみやカビが生えやすい。

フチなし形状

フチなしのタイプは汚れを一拭きで清掃できます。

トイレの詰まりは学校の悩み

Q. 児童・生徒用トイレの大便器が詰まって流れなくなることはありますか？

「大便器の詰まりで流れなくなることがある」
という声が60％に達しています。

学校のトイレ研究会「さいたま市学校事務職員アンケート調査」（2012年）

セフィオンテクト

従来陶器

セフィオンテクト

陶器表面の凸凹を100万分の1mmナノレベルでつるつるに、汚れがつきにくく、落ちやすいTOTOの独自技術セフィオンテクト。持続的な衛生管理ができます。

参考商品： TOTO パブリックコンパクト便器フラッシュタンク式、TOTO ハイドロセラウォール、TOTO ハイドロセラ･フロアPU

小便器下の汚垂れ石は、吸水性のある石材ではなく、表面吸水のない陶板が適しています。さらに光触媒でにおいの発生を抑える防臭機能付き汚垂れ陶板の設置が望ましいでしょう。
施工は、床材・巾木それぞれの間にしっかりとシーリングを行いましょう。超防汚性ビニル床シートでの対応も可能です。

コーナー部の汚れを避けるためには、巾木部分まで床材を巻き上げる施工がおすすめです。巻き上げたビニル床シートの継ぎ目は、熱風溶接をすることが望ましいでしょう。巻き上げ施工が難しい場合は、端部をシーリング処理で仕上げることも可能です。

掃除口は通常、主に配管のメンテナンスに使用しますが、緊急時には蓋を外して床排水として利用することができます。掃除口のまわりに汚れがたまらないよう、ビニル床シートを巻き込み、同面施工できる金具がおすすめです。※あくまで緊急時の使用に限定し、通常は排水を流さない。