事例紹介
新築
豊中市立庄内さくら学園・
庄内コラボセンター[ショコラ]
(大阪府豊中市)
豊中市立
庄内さくら学園
副校長
本田 光直さん
異学年交流と
地域交流ができる
理想的な環境
子どもたちは新しい校舎を利用することになって、その広さやきれいさに、とても喜んでいます。統合前は湿式床だったトイレが乾式床になり、手洗いコーナーは自動水栓になりました。清潔感のある環境は、子どもたちの憩いにつながると思います。
これまでの体制であれば中学校は3年間だけの学校生活を送りますが、本校はそこに小学校1~6年生までが同居している環境があります。9年制を運用して感じたことは、教職員の指導がなくとも自然に高学年の生徒が低学年の子どもたちの面倒を見ているということです。私が赴任した時点では、まだ中学生しかいませんでしたが、翌年から小学校と一緒になることが決まっており、生徒たちなりに自覚していたようです。自分たちが学校をまとめていくのだという意識を持った中で、小学生を迎え入れたのだと思います。実際に、異学年との交流活動を通じた学びも取り入れており、その一つに3~6年生の体力測定を8・9年生が計測したことがあります。反復横跳びやソフトボール投げなど、実施方法も高学年が指導します。年長の生徒が主体的に取り組み、3~6年生が楽しみながら意欲的に参加することで、自分たちもいずれ同じ立場になるのだという意識が芽生えたようです。
また、地域との接点となる庄内コラボセンター(ショコラ)が敷地内にあることが、とても恵まれた環境だと思います。本来なら下校してそのまま帰宅という流れですが、ショコラに寄って勉強したり、友だち同士で談笑したり。施設内で騒いでいたら周りの大人が注意してくれます。子どもたちが地域社会と関わりながら成長していくための理想的な環境が南部地域にできました。