事例紹介
改修
藤沢市立小糸小学校
(神奈川県藤沢市)
藤沢市
計画建築部
公共建築課
建築担当(取材時)
奥村 梨絵さん
多方面から集めた要望を
設計に活かす
トイレ改修工事において、「バリアフリー」を考える時点でバリアを作っていると感じ、多様性やSDGs、インクルーシブなど、さまざまな視点でアプローチしながら設計しました。
小糸小学校の改修工事では、トイレのパイプスペース(電気と配管)が決まっていたので、その範囲の中で広めの個室トイレを設置することや、オストメイト配慮設備の設置、洗濯機置場の確保、といったさまざまな要望を取り入れながら計画を立てるのが大変でした。
みんなのトイレについては、通常は廊下から直接出入りできる位置に設置するケースが多いですが、今回の改修ではそれが難しかったため、男女トイレ内の入り口近くに設けて異性の介助や松葉杖を利用する人など、だれでもアプローチしやすいように設計しました。また、廊下から目につきやすいように、入り口の向きやサインの大きさにも配慮しています。